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京王プラザホテル札幌

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去年施工した京王プラザホテル札幌のレストラン前ガーデンの確認に来ました。 概ね問題なかったのですが、1種類ガウラだけがこじれてしまっていました。 基本的には札幌で問題なく冬を越す種類ですが、気候が変わり例年通りというのを期待できない現実問題があります。

積雪量は少なく、春先には突然東京よりも暑くなり、その後の寒の戻り。 植物も人間も大変です。

近いうちに補植してきれいにしてあげたいと思います。 そのとき少し間引きも。 ホテルという性質上 即効性を求められますので密植にせざるえませんでした。
全体としては賑やかになってきていい雰囲気です。

人間の都合でビル風にも負けず育つ植物たち。 元気をもらえます!


つながり

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打ち合わせも兼ねマルヤマプランニングさんにお邪魔しました。
直接今までご一緒したことはありませんが、とにかく人のいないこのご時世、植物を愛する人とは繋がっておくことが大切と感じています。


仲間なのかライバルなのか はたまたただの冷やかしなのか 笑。
代表の方は女性ですし突然こんなのが現れれば(お約束の電話はもちろん入れましたが)構えますよね。
でも植物のこと、人を使う難しさ、経営の難しさなんかをざっくばらんに話すうちに気づいたらとても楽しく会話をしていました。

植物の世界といっても様々、ランドスケープの世界も様々、一人でできることには限りがあるし、一人で戦わなければならないときもあるし。

でも ‘つながり’ が大切ということは間違いないと感じられる良い時間でした。

春を告げるサンシュユの花

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札幌もすっかり春です!

北国の春を真っ先に伝えてくれるのがサンシュユ。
原産は日本ではありませんが、日本の風景にも馴染み、春の訪れとともに真っ先に明るい花を咲かせ、樹形もまとまりやすく、大きくなりすぎない。
好きな樹です。



街中の植栽では大きくなりすぎないというのは大きなアドバンテージになります。特に庭木としては季節を感じ取れ、扱いやすく、将来的に大きくなりすぎないというのは大変ありがたがられます。
このサンシュユ 別名をハルコガネバナ。 雪国では雪から守るために冬囲いというものをします。 雪の重みから枝折れを防ぐために縄などでなるべくひとまとめに絞り上げ、強度を持たすものですが、いくら冬眠中とはいえ植物にとっては息苦しいものでしょう。 春ととものその囲いを外した時、それまで内に内に溜め込んできたものを一気に放出する エネルギー。
そのとき感じる生命力や美しさは雪国ならではでしょうね。

こも黄色い花を見ると身体の中に春が滑り込んでくるのを感じます。

始まります‼︎


「間にある都市」の思想

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物を見る角度や視野の広さというものでその捉え方は様々です。
他のものには目もくれず、目の前のものに全身全霊で集中することで初めて見えるものもありますし、同じことを何年、何十年と続けることで初めて語れることもあるでしょう。

ランドスケープアーキテクトという職種には物事や空間を広角的に俯瞰で見ることが求められます。場面にもよりますが。
なかなかトレーニングしないと簡単に視野を広げるといっても難しいのですが、本を読むことでも少しまた視野を広げてもらえることがあります。



こちらの本もその一冊となりました。 ドイツの都市計画についての本ですが工業中心の時代からの人の暮らしの変化、車社会とともにスプロールした秩序のない分散した姿と重なる部分も多く、初版から少し経ちますが大変勉強になりました。
道路網やコミュニケーションネットワークの進化のスピードが目覚ましい中、介入しすぎず自由度も残しながらどう秩序を保つことができるのか。 そもそも今、そしてこれから都市に求められるものは何なのか。 利便性、経済合理性、スピード性ということだけ考えるのならば国境すら意識せず追求できるグローバル化の進んだこの時代の中で、人の暮らしということを省みた時見落としてならないことは何なのか。
本書の中で  ユートピアと伝統の双方が必要  という考えが紹介されています。 ユートピアを求めるあまり伝統を忘れてはならないし、伝統に縛られてすでに起こっている変化に目をつぶってもいけないということだと思います。
最初の言葉に戻りますが、広い視野が求められます。 変化のスピードが年々早くなり忘れがちになることもありますが、その中には人の暮らしがあり、その暮らしを守るためには変わってはいけないこともあります。
街を貫く幹線道路が、積み上げられてきた歴史の時間軸まで分断してしまうことのないように。

都市型緑化を考える

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植物のデザインを仕事としていて今避けて通れないものに都市型緑化があります。
いわゆる壁面緑化や屋上緑化、ビルとビルの間での植栽といった。

語弊があるかもしれませんが自分としてはそれはすなわち本来の生態系を人の手で壊したところに、現代の人の暮らしを大きく損なうことなくどこまで新しい形でレストアできるかへのチャレンジだと思っています。


そう考えるとやはりこれは建築工事なのではなくランドスケープの世界だと考えています。
写真は2年前にシンポジウムで訪れた三井住友海上駿河台ビルです。


どう感じるかは人それぞれだと思いますが、人の都合で無機質なものをつくるときにそこに少しでも配慮をという姿勢を持つことがとても大切だと感じます。
実際に大切なことは緑が繋がっていること、生態系を分断してしまわないこと。
鳥が木から木へと飛び移り、虫が蜜を運び、落ち葉の下で新たな芽吹きが春を待つ。

企業イメージや潮流だからという理由でということも正直少なくはないと思いますが、それでも多かれ少なかれ実際に機能し貢献することにつながります。



本来の自然の姿とは違うということが大前提の都市型緑化ですので、非常にレベルの高いことが求められます。
当然本来の植物の生態を理解した上でビル風や日照、限られた土量、乾きやすさなど想定される事態にどう設計の段階で気づきプランに反映するか。もちろん対象地や対象物件のデザイン性を上げることを追求しながらですが、同時に繋げてゆくということを強く意識しながら取り組んでいきたいですね。

ここ札幌は本州の方の中には自然豊かでそういったことと無縁の土地と思われている方もいるのかもしれません。

ところが実際は街中に緑が少ない!少なすぎる!!
開拓の街なんだと感じずにはいられないです。
さらに冬の雪を考えると都市型緑化を考えるときにもう一つ課題が増えます。

それでも少し車で走るだけで大自然に触れられるありがたさ。
30年近くお世話になっているこの街がその大自然とつながっていくイメージを忘れずに。

勉強ですね(笑)





京王プラザホテル札幌

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昨年京王プラザホテル札幌さんの1Fレストラン グラスシーズンズ のレストラン前ガーデンを設計施工させていただきました。
東面が正面玄関となり、このレストランは反対側の西面に位置します。
そのためかどうしてもホテルの裏側というイメージがぬぐい切れず、少し薄暗くジメジメとした印象がありました。

施工前の様子です。
今回お話をいただいてコンセプトとして挙げたことは
    ・北国らしい植物の世界を魅せる     ・草花から樹木まで、限られた空間の中に展開する     ・高低差やフェンスに絡めることで植物を立体的に魅せる     ・取り壊される庭の面影(オマージュ)を残す     ・西隣の伊藤邸、一部残る既存の庭の緑と連続した景観とする     ・その後の維持管理に配慮したプランとする ・ホテルという性格上、即効性のあるデザインとする
この中にも書きましたが通りを挟んだ西側には伊藤邸の見事な屋敷林があり、その樹木に囲まれるように現在高層マンションが建設中です。
このマンションに人が入るようになれば、今までホテルの裏のイメージであった西面にも人の目が集まるようになり、駅からの人の流れも大きく変わることが予想されます。
ロケーションとしては決して悪くなく、人の流れも多い大事な場面ですが越えなければならない壁がありました。
それはレベルとしては1階になるのですが、地下階があり実際ガーデン部分は屋上緑化と同じ考え方をする必要がある一方、建物はそうしたことを想定したつくりとなっていないため積載荷重に大きな制約があること。
そうして制限された客土厚の中で植えられる植物を、街中特有のビル風から守らなければならないこと。

積載荷重に関しては建築と何度もミーティングを重ねて検討しました。
少しでも荷重を抑え、かつ立体的に見せるために樹木を配置する部分だけ植え桝を立ち上げたデザインとし、成長した時の樹木の重量を考え植え桝の高さを設定しました。
客土は軽量土壌を用い、根に近い部分は可能な範囲で黒土を根の安定のために混ぜ込む。
樹木は地下支柱とし、土の表面には土の飛散防止、保水、雑草の侵入の抑制を考え全面のり入りのマルチング材を敷きこむこととしました。

植物とともに暮らす

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庭は成長します。

そこには人の暮らしがあり、時間の流れがあまりに早く多様過ぎる現代の中でそこでじっと根を下ろす植物から多くのことを気づかせてもらえます。

下の写真は施工前の様子。

こちらが施工後の様子です。

そしてこの時から4年が経ちました。

花の少ない時期に旺盛に咲き誇るミヤギノハギ。

植物からもらえる力 植物と付き合うことで思い出す時間の流れ この国の豊かさ
そんなものに魅せられてこの世界に入りました。
この世界に入る前までいた建築の世界ではなかなか感じることのできなかった感覚でした。
今はその建築家たちと、人のつくるものとそれを囲む自然がどういうバランスであるのが望ましいのか、一緒に考えながらものづくりをさせてもらっています。

植物は力をくれます!
何かと忙しさに周りが見えなくなりがちな現代だからこそなおさらその力を借りるべきです!





家庭菜園の勧め

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弊社で展開する野菜のコンテナ栽培の宅配サービス ’うちniwa’ をご紹介します。


街中では庭を持つことが難しかったり、市民農園を借りるほどなかなか時間が取れなかったり、そこまでの自信もなかったりという方は少なくないと思います。
プランターで気軽に野菜を育てて、取れたものからちょっと摘まんで食卓に並べてみませんか?

このサービスでは専用培養土をプランターに入れた状態で玄関先までお届けします。
ご存知の通り一年草の野菜です。失敗を恐れることなくチャレンジしてください。

深型プランターに30リットルの土が入った状態でお届けします。
肥料の配合もPH調整も済んでいますので届いたその日に植え付けが可能です。

ミニトマトなら2株

ゴーヤなら1株

支柱と水やりをして

風の強いところでは風よけをします。

8月になると



8月終わりの様子 ネコ達も癒されています(笑)。



9月に入ると少しづつ収穫しながら楽しめるコンテナ菜園も終盤です。


雪国では冬にこのプランターと土をどうしてよいか困られている方多いと思います。 プランターは痛み、土は劣化していきます。
このサービスでは収穫を終えたプランターは秋口に土とともに回収に伺います。
そして翌春に新しい土を入れた状態で気持ちも新たにお届けいたします。

目の前で成長、変化する様子が見られるので毎朝カーテンを開ける楽しみが一つ増えますよ。 ミニトマトも、もちろんゴーヤのツルも手を伸ばしても届かないところまで伸びますので、収穫しやすいところで摘心なり誘引して管理しましょう。 ゴーヤやトマトの香りを楽しみながらのそのちょっとした作業が楽しいんです。