ところ変われば植物の扱い方も

One & NatureのFacebookで前回紹介しましたヨーロッパで見たユニークな植物の使い方
https://www.facebook.com/ken.kawade/
その中のポラード仕立てについてもう少し詳しく。



こちらの写真はドイツのとある街中の広場。奥でレストランが外にテーブルを広げています。
こちらでは少しでもスペースがあれば外にテーブルを広げない方がおかしいという感覚です。
このあたりのセンスは是非日本にも浸透させたいです。

インドアでパソコン、携帯、ゲームでなく、アウトドアでおしゃべり、読書、出会い、深呼吸(笑)!


この規則正しく植えられているものはプラタナスの樹。ただし自然樹形と程遠いポラード仕立てのもの。
正確にはポラーディング(Pollarding)と呼ばれているのかもしれませんが、自分は普段言い慣れているポラード仕立てと言っておきます。
ポラードは英語で角の落とされたシカのことを意味し、そのイメージの通り幹や大枝を同じ高さでズバッと切ります。その切り口からの新梢の茂りを魅せる、今では外観を見せる手法の一つとして捉えられる方が多いかもしれません。

しかし元は中世ヨーロッパで薪を取るための手段として生み出されたものです。
地際で伐ることで薪を採取するのに耐える強い生育となるわけですが、地際ではその新芽をすべて羊たちに食べられてしまうということである程度高さを残して切られるようになったわけです。
当然樹種としてはいくら切っても次々と旺盛に萌芽するものがよく、プラタナスもそれに該当する樹木の一つです。

なかなか日本でお目にかかる風景ではないですね。

形に好き嫌いがはっきりと分かれるものだとは思いますが、ただ管理ということを考えた時には非常に合理的であるという言い方もできます。

ヨーロッパではこうした管理の部分で大きな負担とならないようにしながら、それでいて緑に包まれた環境の中で生活することがとてもうまいなと思う場面に多く出会います。
剪定技術や繊細な感覚、知識、どれも日本人は負けないと思いますが、その一方でその技術や知識を継承する場面や人の確保が難しくなっているのも事実。

もちろんそうした日本の良さを失ってはいけませんが、同時に少し肩の力を抜いて緑とうまく付き合うという考え方も、特に街並みを考えるときには必要ですよね。

ところ変わると色々な発見があって楽しいですね!!

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