ヨーロッパの広場文化

ヨーロッパでは広場というものが生活の中にかなり大きな存在として根付いています。
それは街の中に溶け込んでいるという表現が一番合っています。
どこからが道でどこからが建物でどこからが広場なのか。
そういう線引きなくごく自然にその広場空間を通勤に使い、たたずみ、本を読み、人を見て、そこには世代、性別、人種などの違いは全く関係なく一つの絵に収まります。


特に何するわけでもなくただ座っているという人もたくさんいます。
ヒジャブかぶった女性もオシメ付けた子供も(笑)思い思いにそれぞれの過ごし方で同じ空間を共有しています。

上の写真はドイツ、下の2枚はベルギーで撮ったもの。


ランドスケープに携わる者として広場文化というものをとても大きな存在と考えます。
もっともっと日本に浸透させたいと思っています。

広場という空間になぜ魅力を感じるか。

理由を挙げればキリがありませんが、目的を持って訪れる場所には当然似た考えや趣味嗜好を持った人が集まりがちになります。イベントならともかく、そうでなければその似たタイプの人たちとさえ特に会話することもなく目的だけ果たして帰るということが多くなります。
広場はそうではありません。
そこが魅力なのです。
特に目的がなくても何となくそこで過ごす、だからこそ普段なら出会うことないような人たちも多く目にし、知る機会となり、偏らない心を育み、さらには自分たちの街への誇りシビックプライドにつながる。
SNSの普及により似通った考え方の人たちとだけ特定のコミュニティをつくって安心してしまいがちな現代には特に必要な場所ではないかと思います。


イタリアの広場の様子。


自分の表現の場としても大切な場所となっています。

’何かするために行く場所’でなく、’何時までには帰らなくてはならない場所’、でもなく
’’何となく過ごす場所’’ ’’何となく足が向く場所’’ ’’何となく居続けてしまう場所’’

そんな広場がこの国でも生活に溶け込むと素敵ですよね。


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