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街並み景観と人の想い

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日本で街並み景観を考えるときに一番残念なのはやはり山ほどある無機質な電柱、電線でしょう。
その次がとにかく目立たせたいだけの看板かな。
縦割り行政でとにかく開発に走った時代のネガティブな一面だと思います。

北海道の美しい海岸線にもそれと並走してズラッと電柱、電線が。
もったいないです。

ヨーロッパではなかなかそのような風景には会いません。
そこには大変な努力と理解があります。
ヨーロッパで見かけた地中工事の様子。


何かトラブルがあればその都度分厚い石板を剥がし、どけて、掘って。
大変な作業です。
補修となれば果たして本当にそこに原因があるかも確証ないこともあるでしょう。


効率化やコストを考えればアスファルト舗装にして、電線も全て架空にしたほうが楽に決まっています。
なぜ日本は安易にそちらに流れ、ヨーロッパは今でも効率悪い方法を取り続けられるのか。

昔から岩を掘って居住してきたような民族のルーツが根っこにはあるのかもしれません。
しかし一番は自分たちの町に対する想いだと思います。
シビックプライドという言葉を使うのはどうかという気もしますが、その街に住むのは自分やその家族であり、それを守るのは政治ではなく自分たちだと、なんか普通に受け止めている感じがします。

こうした想いがなくなったときに人は 楽なほう、効率の良いほう、安いほう、リスクのないほう に走るんでしょうね。

たくさん売れたらいいな~程度の商品開発ならそれで良いのかもしれませんが、人が暮らすまちとなるとそれでは寂しい。
街並み景観にはそこに暮らす人々の心が現れるのかもしれません。





路面電車

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近年 路面電車 が改めて見直されるようになりました。
自分も大好きです。
生まれ故郷の隣町、愛知県の豊橋市には通称チンチン電車が走っていて、今でも自分の中の原風景の一枚です。
もう住んで30年になるここ札幌にも路面電車が走っており、冬のササラ電車は札幌の風物詩にもなっています。

環境がグローバルな問題として世界中で考えられるようになって、ヨーロッパで路面を一面芝生敷きにするデザインが広がりました。


きれいに維持するのにはそれなりの苦労があるとは思いますが、優しいイメージが街並み景観の一部となり、路面電車が生活に溶け込んでいるのが見るからに分かります。
ただこの路面電車、欧米ではtramとかstreetcarと呼ばれますが、ただ街中を走らせておけばよいというものではなく、やはりその街のスケールや人の暮らしというものと連動していなければかえって他の交通を分断するお荷物になりかねません。

環境をキーワードに再注目されるようになった路面電車ですが、これに乗りながらゆっくり移動する間に、自分のライフスタイルや本当の豊かさみたいなものを自分自身に問い直すきっかけになるのかもしれませんね。